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なんとなくその日ぐらし
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あえて書かせていただきます(長いです)
GW、いかがお過ごしでしたか?
わたしは友人と、チューリップだの芝桜だの菜の花だの、たっくさんのお花を見にいつもの旅友と二人でドライブしてきました。

美しいお花の報告はまたのちほどするとして。この日行ったあるお蕎麦屋さんについて、どうしても書き記しておきたいことがあります。

本来、HPやブログで批判的なことを書くのは圧倒的多数が見るであろう(ま、こんなブログはそうそう読んでる人もいないだろうけど)、そして相手が反論できない場でそうこうことを書くのはフェアではないし、自分も好ましく思っていません。でも、この日のことは自分が仕事をする中で決して忘れてはいけないと思える教訓があったので書いておくことにしました。冷静に公平に書くつもりですが、以下については多分に悪口になってしまいます。すいません。

そのお店の名前は花めぐりをすると決め、開花情報やルートを調べているときに「おいしくて有名なお店」とブログに紹介されている方が複数いらして、なんとなく記憶に残っていました。特に行くつもりはなかったので電話番号も住所も控えていなかったのですが、目的地から次の目的地へ向かうときに偶然に看板を見かけたのでした。
見たかった花を見たあと、何か食べようかとなったときに「そういえばさっき見たお蕎麦屋さん……」という話になり、行ってみることにしました。

駐車場にはたくさんの車、さすが人気店。お店の前には待っている人が10人くらい。そして「待ち時間は約2時間です」と書いた立て札が。わお!

待ち時間、って普通、どこからどこまでの時間を想定されますか。わたしは順番を待って席に案内されるまで、と考えてて、席への案内から提供までの時間というのは「待ち時間」ということばの範疇には入っていませんでした。

ここからそのときにあったことを箇条書き




  • 店の人がリストを持って待客の確認をしていたので、二人で待ちたいことを告げる。はい、と言われるがそのまま店の中に入ってしまう。何か中で用が、と思い待つがそのまま。しばらくして店の中をのぞくと「名前を書いてお待ちください」と書かれた台の上に、さきほどのリストが放置。なんだこりゃ、と思いつつもまぁ名前を書く。
  • 待っている人は店(建物)の中には入れてもらえず、みんな外で待っている。にもかかわらず女主人とおぼしき女性は、入り口から一歩も出ずに店の中から「○○さまどうぞ」とぶっきらぼうに呼ぶ
  • 1時間ほど待って順番が来た。例によって店の中からめんどくさそうに「○○さま」と呼ばれる。召還? そして「お待たせしました」のひと言もなく「相席ですから!」と宣言される。それはいいけど。
  • 6人がけのテーブルに二人客が3組座ることになる。私たちは一番奥だったからマシだったけど、真ん中の人は微妙、このご夫婦は揃って肉付きがたいへんよろしくて、文字通り肩身狭そうであった。
  • オーダーはすぐに来た。が、「天ぷらはもうできません。温かい蕎麦もできません」と宣告される。同じテーブルのおじさんは「じゃ何ができるの」と若干キレぎみ。
  • ところでこの店は入り口で靴を脱いであがる。テーブル間での移動には靴の着脱は必要なし。真ん中に大きな囲炉裏のようなスペースもあり、30席以上ある。席と席の間、テーブル間の余白はたっぷりあり、ゆったり座ることができるので窮屈な印象はない。あとから知ったが離れもあるそうだ。しかし店内スペースのゆったりさに反するように、待っているお客さんの雰囲気は極めて険悪、あるいは修行のような無表情さ。
  • オーダーにあわせてそばつゆ、ごはんものなどがわりとすぐに来た。しかし、前述のとおりテーブルの前後の通路の幅は十二分にあるにもかかわらず、そしてさきほどわれわれを「相席です」と案内したその本人でもあるにかかわらず、座卓の端から「これ、盛りそばのつゆです、奥の方のですから」と当然のように「バケツリレー」を強要。
  • 名前を書いてから1時間30分、やっと蕎麦がくる。まずくはないけど幅の細いきしめんのような形状、かつぶちぶちと切れる。うーむ。つゆはおいしかった
  • あっという間に食べ終わりお会計。女主人、とても疲れているようで笑顔のひとつもなく。

  • 友人は店を出た瞬間「何これ?!」とご立腹。わたしはもうなんだかおかしくて爆笑してしまった。

  • 自分で名前を書くシステムだとしても「二人ですか」と確認したならなぜ名前を聞いて書き足してくれなかったんだろう。
  • どうしてみんな外で待ってるのに、一歩外にでて名前を呼ばないのだろう。
  • 店が待ってくれと頼んだ訳じゃなく好きで待ってるのはこっちのほうだが、それでもどうしてひと言「お待たせしましたね、どうぞ」といえないんだろう。
  • なぜ「相席になりますがよろしいですか、ご辛抱くださいね」と断れないのだろう。
  • 品切れ出てるなら待ってる人に「お待ちいただいても冷たい蕎麦しか用意できませんがよろしいですか」と告げないのだろう。
  • たくさん席があるのはいいが、ならばそこに人がいっぱいになったとき、スムーズにお蕎麦が提供できるような方法は考えていないのだろうか、茹で釜が小さい?蕎麦を打つ人が足りない?
  • どうして動く手間を惜しまずそれぞれのお客さんに対して配膳しないんだろう。相席だっていうのは知ってるはず
  • この蕎麦のクオリティ、きっとご本人も満足してないのでは(生意気すまん)
  • 最後の最後、こちらが「ごちそうさまでした」と言っているのになぜ「ありがとうございました」と笑顔で言えないのだろう。ここで「今日は長らくお待たせしてすみませんでした」とひと言あれば「いえいえこちらこそ」でにこやかに帰れるのに。


  • 結局、「食べさせてやってる」と思うか(思わせるか)「来ていただいている」と思うか、の違いがすべてに現れているのではなかろうか。自分自身も接客をしていてイヤなお客さんにあうこともある。さんざん嫌みを言われたりして「イヤなら来るなよ!」と思うこともあるけど、それを気づかせたら負けだ(っていうか思ってはいけないのだ、だ、だが消せない怒りってのもあるからさ)

    世羅 蕎麦 そば 夢想庵痛快だったのは、私たちがお蕎麦を食べ終わろうかというときに入ってきた比較的若い家族(両親と子供さんが二人くらいいたみたい)。「天ぷらダメ、熱いのダメ」攻撃を「あっ、そう、ほんとー」とはきはきと受け答えていたお父さん。その口調は萩原流行さんばりの滑舌のよさとよく通る声だったのだけど、オーダー取りに行ったバケツリレーおばさんに対して「えーっとね、割子の5枚。それだけ」ってめっちゃあかるくきっぱりと返答。「それだけ、ですか」「そう、それだけ!」
    ははは、店より偉い客ってのは、この店においてはこのおとーさんだけだったかも。

    こんなめちゃくちゃ混んでるときでなければ、もっとおそばもおいしいものが食べれるのだろうけど、近くに行っても、たぶん足を向けることはないと思う。こんな店は初めてだったなぁ。
    by matsunyan | 2007-05-06 23:57 | 日々のアレコレ